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執筆者の写真Ryoko Wanibuchi

International Women’s Day Special Interview - 五竜ではたらく女性たち




白馬五竜で働くスタッフたちにスポットライトを当てるインタビュー企画。今回は2024年3月8日のInternational Women’s Day(国際女性デー)にちなんだ企画として、五竜のさまざまな職種で活躍する女性スタッフたちに話を聞いてみました!


まだまだ男性比率が多いスキー場やスノー産業。白馬五竜も例に漏れず男性のほうが多い職場で、フルタイムスタッフの女性比率はわずか10%程度(冬季は37%に増えます!)。そんな中でもたくましく働く、国籍もバックグラウンドも多様な女性たちがいます。


彼女たちは五竜のシゴトにどんな楽しみや苦労を感じ、女性としてスノーフィールドで働くことをどう思っているのでしょうか? パトロール、営業部、レストラン、リフト係と異なる職種の5人の女性スタッフに聞いてみました。



「女性パトロール隊員が増えて、女性怪我人への対応の幅が広がれば」



松長 かのんさん、村上 響さん(連名)/パトロール


Q. 白馬五竜でのシゴトの好きなところや大変なところは?

 

「スキー場が職場なので、上手い人の滑りを見てたくさん滑れるのは嬉しいです。普段の生活では関わらないような人とも出会えるので楽しく働けています。パトロールの業務の難しいところは、たくさんある設置物を真っすぐきれいに立てることです。またゲスト(お客様)の多い日ほど傷病者対応も多くなるので忙しいという大変さもあります」


Q. ズバリ、スノー業界のGender Equality(男女平等性)を評価すると何点でしょうか? スノーフィールドにもっと女性が増えるといいと思いますか?


「スノー業界全体のことまではわかりませんが、五竜パトロールは95点だと思います!ただ女性隊員は少ないので、女性用の装備が少ないとは感じます。もっと女性パトロール隊員が増えていけば、女性の怪我人への対応の幅も広がっていくと思います」




Q. あなたにとってスノーフィールドとは? その他コメントがあればどうぞ。


「冬の人生そのものであり、生活の一部です。五竜では先輩隊員たちに根気よく教えていただいています。怪我のない範囲でゲレンデをお楽しみください。パトロールが呼ばれないことを祈っています!」



「スノー産業を世界的なゲームチェンジャーに」


Demiさん/営業推進部 インバウンドマーケティング、イベント企画等


Q. 白馬五竜でのシゴトの好きなところや大変なところは?

 

「私は2021年、コロナ禍の最中に入社しました。最初は日本語もわからず、運転免許も持っていなかったので苦労しました。どちらも今では上達して嬉しいです!白馬五竜のシゴトの魅力は、自然に囲まれて働けること。山の中にあるオフィスに通い、ときにはゴンドラやリフトを使って通勤し、アルプスの絶景を見ながらミーティングするのが大好きです!」


Q. ズバリ、スノー業界のGender Equality(男女平等性)を評価すると何点でしょうか? スノーフィールドにもっと女性が増えるといいと思いますか?


「白馬五竜で働くフルタイムスタッフの男女比はほぼ10:1。マネジメント層として活躍した女性はまだいませんが、私たちなりに道を切り開いているところです。だから100点満点中だと、五竜(ゴリュウ)にちなんで56点😉


スノー業界を男性主導でなくしていくことは、単なるジェンダーバランスの問題解消だけではなく、よい影響をもたらすと思います。多様なエネルギーをもっとオープンに使い、ジェンダー間のダイナミックな流れを受け入れることに繋がります」





Q. 日本のスノーフィールドにおいて、外国人女性として働く難しさは大きいですか? 逆にアドバンテージだと感じることは?


「言葉のハードルを乗り越え、昔ながらの日本の企業体質に適応していくのには苦労します。しかしその過程にも楽しみや喜びを感じられています。私のアドバンテージは、前向きな姿勢と、グローバルな視野をもって課題に取り組めることです」


Q. あなたにとってスノーフィールドとは? その他コメントがあればどうぞ。


「私はスノー産業を世界的なゲームチェンジャー*にする使命を感じています。それは単なるキャリアとしてではなく、生涯にわたっての自然とのコネクションを意味しています。*ゲームチェンジャー=物事の動向を大きく変える人や出来事」



「ホスピタリティ職以外にも女性のパワーを」



Natalieさん/ジェラート店 Yogorino スタッフ


Q. 白馬五竜でのシゴトの好きなところや大変なところは?

 

「白馬に来る前は日本語をほとんど知らなかったのですが、出会った人たちとの会話を通じてコミュニケーション力を上げられたのはとても価値のある経験でした! ここでのシゴトを通じて出会った人や与えてもらったチャンスは素晴らしいものでした。彼らとの友情は私の人生を通して長く続いていくと思います。


白馬五竜のホスピタリティに携わる者として、スノー産業全体のことに触れられるわけではありませんが、異常気象や気候変動の影響はスノー産業が直面するチャレンジングな課題だと思っています」


Q. ズバリ、スノー業界のGender Equality(男女平等性)を評価すると何点でしょうか? スノーフィールドにもっと女性が増えるといいと思いますか?


「点数をつけるなら100点中45点。冬の白馬ではたくさんの女性がホスピタリティ業に就いて活躍していると思います。しかし、リフト、レンタル、スキーインストラクターはまだ男性が中心ですね。オフィスワーカーやマネジメント層も男性比率が高いです。スキーやスノーボードそのものにも男性が集まるように、スキー産業がいかに男性を惹きつけているかによるものだと思います。


男女それぞれ職場においては異なる強みがあるので、もっと多くの女性がスノー産業で働くようになることは、より多くの機会やダイバーシティをもたらし、男性にとってもポジティブな影響を与えると思います」




Q. 日本のスノーフィールドにおいて、外国人女性として働く難しさは大きいですか? 逆にアドバンテージだと感じることは?


「日本で外国人として働くことはそれなりに大変さもありますが、日本人女性たちが直面している難しさはまた違うのだろうと思います。もし日本語がまだ会話レベルでない場合、日本の職場において有能とみなしてもらうのは難しいかもしれません。ですが人々は言葉の壁を受け入れてくれますし、少しでも理解のギャップを埋めようとしてくれます」


Q. あなたにとってスノーフィールドとは? その他コメントがあればどうぞ。


「スノー産業から生まれる文化の交流は、この業界の未来にとってとても重要で、国境を超えてたくさんの人びとに機会が生み出されると思います」



「五竜リフト係のジェンダー平等性は100点満点!」


田中 夢來さん/リフト係


Q. 白馬五竜でのシゴトの好きなところや大変なところは?

 

「いろいろな国の方が来てくださるので言葉の壁を感じることはありますが、普段は出会うことがないような人たちと知り合って親しくなれることがとても楽しく、大変さや苦労を感じることはほとんどないです。一緒にスノーボードをしたりと交友関係の幅が広がって、自分の好きなスノーボードの話をお客様とできることがとても幸せです」


Q. ズバリ、スノー業界のGender Equality(男女平等性)を評価すると何点でしょうか? スノーフィールドにもっと女性が増えるといいと思いますか?


「100点です! リフト係のシゴトでは、男女平等ではないと感じることはないですね」


Q. あなたにとってスノーフィールドとは? その他コメントがあればどうぞ。


白馬に来たことは自分の人生の中では大きなターニングポイントになっていて、すごく思い入れがあり忘れることのない場所です。リフト係が安全にリフトにお乗せするので、初心者の方もそうでない方も、白馬五竜を安心して訪れてもらえればと思います。






白馬五竜ではたらく女性たち。通年フルタイムスタッフも、冬季だけのスタッフも、性別にかかわらずシゴトに誇りを持って働いています! まだまだ人数としては男性優位の五竜ですが、女性だからという理由で仕事上不利になるようなことは少なくなってきています。


これからの時代はもっと多様性を大切にし、スタッフ全員が「Gender Equality(男女平等性)は100点!」と胸を張って言えるスノーリゾートを目指していきます✊

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